高専生がオンライン塾を選ぶポイント!そもそも高専生に塾は必要?

高専生のためのオンライン数学塾「さかのうえの塾」、塾長兼講師の坂上です。

高専生は特殊なカリキュラムなため、高専生を教えることのできる塾は全国にそう多くありません。オンライン塾を選ぶ際のポイントを、あまり知られていない「塾のいろいろな事情」も踏まえて解説します。

もくじ

「そもそも高専生に塾は必要?」の本当の答え

高専生に塾は必要か?このような質問がなされると、ネットでは

寮生なら友達や先輩が教えてくれるから高専生に塾は必要ない!

教授の部屋に行けば教えてもらえるから塾に行くのはもったいない!

などの、高専生視点の回答を見ることがあります。決して間違いではないと思いますが、これまで「高専生」だけでなく「高校生」も多く指導してきた私からの答えは…

必要ではないケースもあるが、必要なケースもある

が正解だと思っています。

「必要なケースもある」と言える理由

確かに「寮生なら寮の仲間に聞ける」「教授の部屋で教えてもらえる」この2つは高校にはない高専ならではの良い環境です。

でも、高校生の勉強環境が高専生よりも劣っているかというと、なんとも言えないところがあります。

例えば、高校生の場合、通学地域がある程度狭い範囲ですので、学校帰りに友達が集まる勉強スポットで友達と一緒に勉強する習慣がよくあります。これは学生の大半が遠方から集まっている高専ではあまり見られない、高校ならではの良い環境です。

また、高校では「担当先生の研究室」はありませんが、先生と生徒の距離感次第では色々と質問できる環境にあります。そして忘れてはならない点として、教授は「研究のプロ」ではあるものの教員免許を持っていない場合がほとんどなのに対し、高校の先生は教員免許を持つ「教えるプロ」です。それで、高校でも先生を上手に使えば質問があっさり解決することもしばしばあります。

では、高校生に授業の補習をしてくれる塾は必要ないのでしょうか?高校生向けの塾や予備校の需要を考えると「必要のない生徒もいるし、必要な生徒もいる」というのがその答えなことは明白ですね。

高専生も「塾が必要な学生もいるし、そうでない学生もいる」が正解でしょう。実際、現実に目を向けてみると…毎年全国の高専で1,000人前後の高専生が留年しています。その全員が授業をサボったためではなく「どうしてもついていけなくて…」という高専生の皆さんも沢山おられることは容易に推測できます。

それで、進級が危ない時には

進級やばいかも…でも高専生なのに塾行くって…高専入った意味なくない?

という考えは一旦保留にして、

同じ学年を2回経験するリスク」と「塾に時間とコストをかける価値の有無

を天秤にかけて、自己解決がベストか?塾が良いか?を冷静に比較してみることも必要かと思われます。

高専生が今の成績で塾が「必要?」「必要ない?」はどこで判断したら良いか?

これは感覚的な話になりますが、授業が「何をしているのかほとんど分からない」〜「5割程度しか分からない」の間にいるのであれば、塾を選択肢の一つに入れても良いと思われます。その理解度ですと、友達や教授の助けだけでは赤点回避は厳しい可能性があるかもしれません。

逆に、「全部ではないけど…6割以上は言ってることが分かる」レベルであれば、友達や教授の助けで十分赤点回避できる可能性が高いかもしれません。この場合、成績安定化のために塾に行く選択肢はありますが、「切実に必要」とまでは言えないかもしれません。(あくまで目安ですのでご参考までに…)

高専生が塾やオンライン塾や家庭教師を選ぶ時のポイント

では、高専生が「自分には塾が必要かも…」となった場合の塾の選び方のポイントを解説していきます。参考になさってください。

塾選びポイント①:高専生「も」指導する塾より、「高専生のための塾」のほうが良い

「小学生・中学生・高校生・高専生対応」という塾を見かけることがあります。

決してそのような塾が悪いわけではなく、高専生を丁寧に指導してくれる塾も多いと思いますが、安心なのは高専生に特化した塾です。

高専生は「カリキュラムが特殊」だからです。

もし「高専生のための塾」ではない塾を検討している場合は、塾長にお問い合わせする際に「高専のカリキュラム」についてしっかりとした理解があるかを、それとなく確認してみると良いと思います。

塾選びポイント②:コスパをとるなら個人、サポートの多さを選ぶなら大手塾

次に、個人講師一人で経営している塾か、講師がたくさん在籍している大手塾かの選択肢です。

大手塾はサポートが充実している分コストはかかる

大手塾のメリットはサポートが豊富なことです。講師の交代も出来ますし、自習室や映像授業などのサービスもあるかもしれません。また講師以外のスタッフもいますので、クレーム対応や教育相談なども充実している場合が多いです。

その分コストはかかります。働いている全員の報酬と必要経費のすべてを、親御さんからの月謝で賄う必要があります。

  • アルバイト講師やプロ講師へ報酬
  • 塾長や事務員などスタッフの給与
  • システム維持などにかかる費用
  • 宣伝広告費(Google検索で「スポンサー」と表示される費用)

を、月謝で賄う必要があるため、

料金の相場は、

入塾料:¥20,000程度
1時間あたりの授業料:¥6,000〜¥7,000程度

のようです。

コストは多少かかっても、上に挙げたようないろいろなサポートがあったほうが良いという方は、大手を選ぶのが良いかもしれません。

コスパを選ぶなら個人

コスパを重視する場合は個人で塾や家庭教師をしている講師を探す、というのも選択肢の一つです。

個人講師のメリットは、コストが最小限で済むことです。

一例として「さかのうえの塾」を例に挙げると、かかる費用は

入塾料:¥0
1時間あたりの授業料:¥4,500

です。プロ講師の授業料のみかかるため、コストは最小限ですみます。詳しくはこちらから↓

一方、個人講師のデメリットは、「講師の交代ができない」ことと「好きな曜日時間をピンポイントで選べない」ことです。そのデメリットがそれほど気にならない、コスパを重視したいという方は個人塾の選択が良いかもしれません。

講師選びポイント:特に数学については「高専卒」で「指導経験豊富」な講師がベスト

次に講師ですが、特に数学を教えてほしいのであれば「高専卒」かつ「指導経験豊かな講師」がベストです。その理由を挙げたいと思います。

高専卒が良い理由:高専数学は異次元のスピード

高専の数学は高校数学とは進むスピードが全く違います。

専門科目でも必要な数学を「専門科目を習う前に」習得する必要があるため、数学が怒涛のスピードで進み、3年生が終わる時点では大学数学もかなり学習している状態です。(偏微分重積分、微分方程式、線形変換、固有ベクトルなど)

ですから、高校から大学受験を経た大学生アルバイト講師が高専3年生に数学を教えるということは、同級生に数学を教えている状態と大差はありません。それで、指導経験豊富なプロ講師だったとしても、高校生までしか教えたことがないのであれば指導が難しいという場合も多いようです。

経験ある講師が良い理由:「学力」と「指導力」は別のスキル

「自分(講師自身)が解ける」から「分かりやすく教えられる」ようになるまでには指導経験が不可欠です。もちろん大学生のアルバイト講師だけで成立している塾でも良い塾は沢山あると思います。その場合「学力」は保証されていても「指導力」は講師によってある程度の当たり外れは想定しておいたほうが良いでしょう。加えて、オンライン講師の場合、ネット上の登録だけで試験などなく採用にしてしまう塾や、学生講師への研修制度が全くない塾がほとんどを占めています。担当講師の「指導スキル」を学生さん保護者様で一緒にしっかり見極めることが重要です。

色々な学生講師・プロ講師と接してきた経験上ですが、講師の質は講師の学力とセンス」が3割、「指導経験と講師自身の向上心」が7割だと思っています。塾乱立の時代だからこそ無料体験などを活用して「指導力」を見極めることが大切です。

まとめ

高専生で塾が必要かどうかは留年のリスクと相談して各自が決めればいい
高専卒で高専生を沢山指導した経験のある講師がベスト!
講師の「学力」よりもむしろ「指導力」を見定めることが重要!

以上、高専生に塾は必要か?と、高専生が「塾」を選択したときの選び方のポイントでした。塾が必要かも?と思った時の参考にされてください。

留年しそうな高専生が一人でも助かって、高専ライフをできるだけストレートで完走できることを願っています。

高専の勉強についての相談や、塾選びのご相談あればお気軽にお問い合わせページからご相談ください。

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