こんにちは。高専生のための塾「さかのうえの塾」塾長の坂上です。今回は高専生の皆さんによく質問される
外部単位って時々聞くけど…取っておいたほうがいいんですか?
にお答えしたいと思います。
メリットと、逆にある場合にはリスクありますので併せて詳しく解説したいと思います。
高専の外部単位とは?
そもそも外部単位って何?
外部単位(通称:ガイタン)は、高専が設ける必修単位・選択単位の他に、外部で開催される検定や資格試験の取得で認定される追加でカウントできる単位(もしくは高専が設けるある単位を履修したことにできる場合もある)のことです。
例えばどんなもので単位認定されるかというと…
例)一般科目単位扱い
・英検
・数検
・TOEIC
・各種外国語検定
…などなど
例)専門科目単位扱い
・危険物取扱者
・ITパスポート
・情報処理技術者試験
・技術士
・電気工事士
・電気主任技術者
・電気通信の工事担任者
・CAD利用技術者
・公害防止管理者
・測量士
・計量士
…などなど
です。単位数も高専ごとに異なりますが、一つの資格検定で1単位~4単位で設定されている高専が多いようです。中には筆記試験と実技試験で単位を分けたり、科目合格制度のある資格で科目ごとに単位を分けたりしている高専もあります。
外部単位にはどんなメリットがある?
メリット1:資格や検定へのモチベーションになる
本来の外部単位の目的とも通ずるところがあるメリットがこれです。外部単位は、資格や検定を取得したことへの高専からの評価とも言えます。資格取得にセットで単位が付いてくることはとても嬉しいことです。
特に、高専の授業で全てが扱われる訳ではない専門分野の資格を独学で受験するのは、モチベーションの維持が大きな要となります。外部単位の存在が、勉強を続ける辛さを感じた時の大事なモチベーションとなります。
メリット2:選択科目を選びやすくなることがある
こちらは4年生5年生の高専の単位制度に大きく依存するため、全ての高専で同じではありませんが、高専では、卒業までに必要な一般科目・専門科目・トータルの単位数が設定されています。もし4年生・5年生に選択科目が多い高専では、外部単位で単位数に余裕があることによって「本当に履修したい選択科目」に絞って選択したり、「5年次はできるだけ卒業研究に集中」する履修の仕方も可能になります。

高専卒の私も、在学中に取った7単位分の外部単位のおかげで4~5年生をとても充実して過ごせました。
メリット3:不足単位を補ってくれることがある
自分の持ち単位が進級に必要な単位数に足りていないとき、外部単位が補って進級を助けてくれることがあります(絶対必須科目を落としていた場合や、進級に一単位も落とせない一部高専を除く)。私の高専時代にも「1単位を笑う者、1単位に泣く」と上手いことを言っておられた教授がおられましたが、もし、外部単位1単位が進級の明暗を分けるとしたら、それはかなり大きなメリットといえるのではないでしょうか?ただ、そのためだけに外部単位を取ることにはリスクもありますのでそれは後述します。
高専で外部単位はどういう基準で取ればよい?
では、外部単位のメリットもよく理解したところで「結局自分は外単取っておいた方がいいの?」「外単取るならどれがいいの?」についてもお話ししたいと思います。
高専生が外部単位を取るためには「ゆとり」があるかどうかが重要!
外部単位を持っていること自体にはメリットしかありませんが、単位取得のためには時間を取り分ける必要があります。ご存じの通り、高専生は課題・レポート・定期テストの対策など,優先すべきことが沢山あります。それらを犠牲にしてまで外部単位のための十分な時間を取り分けることにはリスクが伴います。それで、今挙げた優先すべきことを「ある程度のゆとりを持ってこなせている」ことが外部単位に挑戦することの前提条件になると思います。
どの外部単位を選ぶかは「単位」と「実用性」のどちらに重きを置くかで決めよう!
「高専生にはどの外部単位がおすすめですか?」こちらもよく尋ねられる質問です。どの外部単位を選ぶのかは…
「単位」を優先するのか
「資格・検定の将来的な実用性」を重視するのか
で大きく変わってきます。というのも、同じ1単位を外部単位で取得するとしても取得のために必要な勉強時間は、資格・検定の種類によって大きく変わるからです。
それで、大きく二方向に大別すると…
・出来るだけ省エネで外部単位を取りたい
勉強時間が少なくても比較的取りやすいものを選ぶ(数検・英検・専門分野の入門的な検定が候補となる場合が多いです)
・単位はご褒美程度で、将来役立つ外部単位を取りたい
勉強時間は必要なものの、社会的なニーズや評価の高い資格を選択。(ただし、この場合高専の授業で試験範囲をどれくらいカバーしてくれているかをしっかり確認するなど、情報収集がとても重要です)
こんなベクトルで考えてみて、自分に合った外部単位を絞って最適解を見つけていけます。ご参考になさってください。
電気系学科の高専生でしたら、高専生が電験3種を1発で合格するためのヒントや、高専生が「電気通信の工事担任者ー総合通信」を取るためのポイントのページもご参考になさってください。
高専生が外部単位取得で時間を無駄にしないために
いざ外部単位に挑戦を始めたあとでも、時間を無駄にしないために気を付けたいことがあります。それは
よ~く調べてどの外部単位にチャレンジするか決めた後は、
壁に当たる度に挑戦する外部単位をコロコロ変えない!
これ、以外にやってしまう落とし穴でかなり重要です!
というのも、高専生が資格や検定を受ける場合、大抵は孤独な戦いになることが多いです。これは高専の、型にはめない自主性・自立性を大切にする校風に沿ったことでもあります。
もちろん、軌道修正が必要な時はありますが…1単位=90分×15週分の授業・テストと同評価をされるものを手に入れようとしている訳ですから、ある程度の継続と忍耐は覚悟することが大切です。
高専生が留年回避に外部単位を選ぶ時の注意点
最後に、一つ注意点ですが…
上の「ゆとり」でも書いた通り、高専生が後期末試験間近に単位が足りないことに気付いて慌てて外部単位を受けなければ、というケースを時々耳にします。ギリギリな状態での後期末試験と外部単位の両方を狙うことにはかなりのリスクが伴います。(どちらも中途半端になって両方落としてしまうことも…)
単位状況は、前期後期ともに少なくとも中間テスト前には確認しておく習慣を身につけましょう。
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